重度の障がいがある方の日中活動の場の確保を進めます

現在、草加市内で重症心身障がい者の方の受け入れが可能な施設は、生活介護事業所そよかぜの森が唯一の施設となっています。

近年、利用者が増加していることから、新たな受け入れ先を確保することが課題となっていました。

令和3年12月の草加市議会12月定例会において、「草加市障害福祉サービス事業所設置及び管理条例の改正」が可決成立したことで、この課題に一定の道筋をつけることができました。

具体的には?

具体的には、障害福祉サービス事業所つばさの森を活用して重症心身障がい者を受け入れを行います。

つばさの森は、現在、「就労移行支援事業」と「就労継続支援B型事業」を行っていますが、就労移行支援事業は、民間による事業者が充足しており、利用者が減少してきています。就労移行支援事業については、すでに民間の事業所で十分支援が可能であると考えられます。

このようなことから、つばさの森の就労移行支援事業を廃止し、そよかぜの森の利用者増加に伴う受け入れ先として活用することで、重症心身障がい者の日中活動の場の確保を図ることとします。

つばさの森で受け入れ可能な人数は?

つばさの森で、新たに受け入れを想定している定員は、現在のところ、重症心身障がい者を含め生活介護事業の利用対象となる方、20名程度を想定しています。

このため、令和3年12月の草加市議会12月定例会において、つばさの森の就労移行支援事業を廃止し、新たに生活介護事業を行えるよう「草加市障害福祉サービス事業所設置及び管理条例」の改正を行いました。

つばさの森の就労移行支援を廃止 ⇒ そよかぜの森で定員が不足する生活介護を開始

現在より、重症心身障がい者などが利用できる施設の定員が、20名程度増加できます。

つばさの森での受け入れ予定時期は?

つばさの森において重症心身障がい者の受入れを行うため、そよかぜの森を参考に150平方メートル規模の改修を行う予定です。また、特殊浴槽や大型トイレなどを新たに設置します。

現在の想定では、令和5年4月1日から、つばさの森で生活介護事業を開始する予定です。事業開始当初は、改修に影響のない範囲で、利用者を受け入れることを考えています。

また、重症心身障がい者の受け入れ開始時期については、施設の改修が完了する令和8年4月1日を予定しています。

つばさの森・生活介護事業の今後の予定

  • 令和5年4月1日~  施設改修に影響のない範囲での利用者受け入れ開始
  • 令和8年4月1日~  重症心身障がいのある利用者の受け入れ開始

職員体制は?

現在、19名の重症心身障がい者が利用しているそよかぜの森では、看護師を含め13名で支援を行っています。

つばさの森においても、同程度の職員を配置し支援できるよう、指定管理者である草加市社会福祉事業団と調整していく予定です。

つばさの森の改修前にそよかぜの森の定員が超過してしまった場合は?

つばさの森で重症心身障がい者の受け入れ開始前に、そよかぜの森の定員が超過してしまった場合には、草加市の指定管理施設として草加市社会福祉事業団が運営している総合福祉センター「であいの森」地域活動支援センターを活用し、5名程度まで一時的に受け入れられるよう準備を進めています。

そよかぜの森とは?

草加市で初めてとなる重症心身障がい者、重度知的障がい者を対象とした施設です。

日中の入浴・排せつ等の生活介護や相談業務・支援、創作・生産活動の機会提供、身体・生活機能向上の援助などを行う生活介護事業を行っています。

特別支援学校卒業後などの重症心身障がい者、重度知的障がい者の日中活動を支援するため、草加市社会福祉事業団が整備を行いました。

定員は、重症心身障がい者20名、重度知的障がい者20名、合わせて40名となっていますが、重症心身障がいのある利用者が増加しており、令和5年度には、定員である20名に達してしまう可能性があります。

また、障がい者の高齢化・重度化に伴い、今後は、生活介護を利用する重度知的障がい者も増加すると考えられています。

つばさの森とは?

「就労移行支援事業」と「就労継続支援B型事業」を行っています。

この施設は、知的障がい者が、社会参加・社会的自立に必要な知識、技能、態度等を通所しながら習得することを目的としており、草加市の指定管理施設として草加市社会福祉事業団が運営を行っています。